何をもってして選ぶ?「コーヒー豆の種類」

何をもってして選ぶ?「コーヒー豆の種類」

コーヒーに興味を持ち始めた方々へ

2000年代に入りスペシャルティコーヒーという概念が普及し始めましたが、まだまだ一般的ではありません。
しかし、それ以前と比べコーヒー豆を販売するお店やネットショップなどで手軽にコーヒー豆を購入できる時代になってきています。

2000年以前ではコーヒー豆は産地や出荷地などの名前の規格で流通をしていました。
みなさんも聞いたことあるような銘柄としで…
モカ」「キリマンジャロ」「コロンビア」「ブルーマウンテン」「マンデリン」「ブラジル」などが挙げられます。

しかし最近ではコーヒー豆を購入しようとすると店頭やネットショップでも見たことも聞いたこともないような銘柄が並んでいるのを見て、はたしてどの豆を購入したらよいのやらと頭を悩ませている方も多いと思います。

正直、現在「コーヒー豆の銘柄は無数にある」と言っても過言ではありません。

理由としては昔は産地規格で流通していたコーヒー豆が、現在は産地はもちろん「生産者(農園」「区画」「品種」「精製方法」など細分化されて流通しているためです。

「コーヒー豆の種類」何をもってして選べば良い?

最優先は焙煎度

コーヒーを選ぶ時に焙煎度に対する意識って意外と低い、もしくは無いという方が多いんです。
これ、お店側にも責任が大きくてカフェや喫茶店などでも焙煎度が表記しているお店って少ないんです。

コンビニコーヒーも焙煎度って表記されていないですよね。

銘柄によっても香味は変わりますが、焙煎度による香味の変化に比べれば圧倒的に変化は少ないのです。
ようするに全く同じ豆でも焙煎度が変わるとまるで香味が違います。

ちなみに焙煎度を表す国際的な基準として8つのローストレベルに分けられます。

  • ライトロースト(浅煎り)
  • シナモンロースト(浅煎り)
  • ミディアムロースト(中煎り)
  • ハイロースト(中煎り)
  • シティロースト(中深煎り)
  • フルシティロースト(中深煎り)
  • フレンチロースト(深煎り)
  • イタリアンロースト(深煎り)

豆によっても異なりますが通常は浅煎りほど酸味が強くサッパリする傾向で、深煎りほどコクと苦味が強くなる傾向となります。
浅煎りの「ライト」「シナモン」、深煎りの「イタリアン」は飲用としてはあまり流通していません。

通常は「ミディアム」~「フレンチ」の間が一般的であり
お店によっては「ミディアム」「ハイ」あたりを「浅煎り」と位置付けて表記していることもあります。

通常は各銘柄に適した焙煎度というのが有り、スペシャルティなどは「ミディアム」~「シティ」あたりが多い印象です。
ですが、同じ銘柄でも異なる焙煎度で展開しているお店もあったりします。

産地や銘柄

コーヒー豆の銘柄って基本的には国名や産地、出荷地などが付けられているケースが多いです。
例外ももちろんあります。

  • マンデリン → インドネシア
  • ブルーマウンテン → ジャマイカ
  • キリマンジャロ → タンザニア
  • モカエチオピアイエメン
  • サントスブラジル
  • コナアメリカハワイ

品種によって違いもありますが、主に産地の気候や風土による香味の特徴があります。

スペシャルティコーヒーの豆の種類

スペシャルティコーヒーになると更に細分化されます。

  • 生産者農園名生産者名など
  • 区画/標高 → おなじ農園内でも区画やその標高など
  • 品種ブルボンティピカカトゥーラなど
  • 精製ウォッシュトナチュラルなど

例えば同じ農園でも品種の違いがあったり、区画/標高による違いがあったりもします。
特に精製に関しては全く同じ豆でも「ウォッシュト(水洗式)」「ナチュラル(非水洗式)」では驚くほど香味が変わってきます。

例えば「モカ」というコーヒー

以前は「モカ」と言えばそれほど詳しくない方でもコーヒーの銘柄だと分かるほど有名な銘柄です。
もともとコーヒー発祥の地であるエチオピアとその対岸にあるイエメンのコーヒー豆(生豆)はイエメンにあるモカという港町に集められそこから出荷されていたためこう呼ばれていました。

少しコーヒーに興味がある方だと「モカ マタリ」や「モカ シダモ」「モカ ハラー」というような言葉を聞いたことがあるかもしれません。モカの下に来るマタリやシダモ、ハラーというのは地域の名前です。
一般的にエチオピアやイエメンでは「在来品種」と呼ばれる原種のコーヒーの木が自生しており、その品種は3000種類以上といわれています。この細かな品種の違いが地域ごとに異なり、それを育む気候や風土も異なるため地域ごとで香味が異なるため、このように分けて扱われていました。

更にスペシャルティコーヒーの時代になるとその他の地域やコーヒー豆を精製する場所(ステーション)の違いによっても分けられたりします。
エチオピアでは単一の農園で栽培、収穫、精製という体制ではなく「ステーション」と呼ばれる豆の精製所があり近隣の農家が収穫したコーヒーチェリー(コーヒーの実)を持ち寄り精製するのが一般的です。

一番有名なのが「イルガチェフェ
もともとシダモ地方の中のイルガチェフェという地域なんですが、この地域で収穫されるコーヒー豆の品質が良く、しかも独特な香味を持つことから、スペシャルティを代表する銘柄のひとつとなっています。
その他にも「カファ」「レケンプティ」「ジンマ」などが有名な生産地です。

スペシャルティの銘柄は一期一会

コーヒー豆は農産物であり生鮮食品です。
豊作の年もあれば不作の年もあります。自然災害などによる影響もあります。

今、無数に流通しているスペシャルティコーヒーの銘柄。
前回飲んでみたら美味しかったので、また購入しようと思ったらもう扱いが無いというケースは多々あります。

もちろん規模が大きく優秀な農園など毎年安定した品質の豆を出荷する銘柄もあれば、二度と見かけない銘柄も多々あります。

逆に言えば「絶えず未知の味わいのコーヒーに出会える可能性がある」
スペシャルティの楽しみ方のひとつだと思います。

コーヒー豆のグレード

コーヒー豆の銘柄の後ろにアルファベットや数字でグレードが入っていることがあります。
これは主にコモディティ、プレミアムコーヒー特有のものであり、品質では無く豆の粒の大きさ欠点豆などの混入率、もしく産地の標高でランク付けされています。

ブラジル(サントス) №2~№8
コロンビア スプレモ、エクセルソ等
インドネシア(マンデリン) G1~G5
グァテマラ SHB、HB等
タンザニア(キリマンジャロ) AA、A、B等
コスタリカ SHB、GHB、HB等
ケニア AA、AB、C等
ジャマイカ ブルーマウンテン、ハイマウンテン、プライムウォッシュト
№1~№3(サイズ)
ハワイ(コナ) エクストラファンシー、ファンシー、№1等

スペシャルティコーヒーでは上記のようなグレードを冠することはほとんどありません。
(イルガチェフェはG1~G8のグレードがありますが…)
言ってみればスペシャルティをうたっているコーヒーは上記のような規定は軽くクリアしているという認識で構わないということです。

まとめ

私の場合、出先でコーヒーを選ぶときはやはり「焙煎度」から入ります。
個人的な好みは「深煎り」なのですが、気分や銘柄しだいで「浅煎り」も選んだりします。

いろいろな銘柄のコーヒーを味わう前に「好み」と言われても正直分からないですよね。
初めのうちはいろいろな焙煎度、銘柄にチャレンジしてみましょう。

ホントに個人的な所感でオススメをさせていただくと…
最近では国で言ったら「グァテマラ」「ケニア」のスペシャルティはオススメです。
焙煎や抽出にもよると思いますが平均的に質は良いです。

その他では「コロンビア」のミディアム/ハイローストあたりの柑橘系の酸味、「エチオピアのシティあたりのコクとベリー系の酸味は私は好みです。

最近では品種でも注目を集めている「ゲイシャ」「パカマラ
この二つももし見かけたら一度は味わっていただきたい品種です。
基本、高額ですが…