コーヒー屋さんとタピオカの話

コーヒー屋さんとタピオカの話

これまでのタピオカの話

タピオカを始めた理由

当店は2017年11月にオープンしました。オープン後も新メニューとしてタピオカの存在は頭をよぎっていたのですが「あくまでコーヒー屋だし…」という思いと仕入れや手間を考えると長い間踏みとどまっていました。

再流行し始めているのは知っていましたが導入を決めたキッカケはSNS(ツイッター)でのやり取りです。
2019年初めに近所の大学の学生と入学予定者とのやりとりで、
「都留市にタピオカを買えるお店ってありますか?」という質問に対して「ないと思います」という返答を見かけたときにすかさず「導入検討します」とリツイートしたのがキッカケでした。

それまで「地元にタピオカを買えるお店がない」とは思っていなかったので、では当店が先駆けようとの想いで導入を決めました。

タピオカ販売するまで

タピオカの仕入れ先を探す

もともと利用している食品の卸業者にタピオカの取り扱いを確認したところ「すでに品薄状態のため新規での取引は現在できない」との返答でした。安定した供給が難しいということだと思います。
地元の田舎では先駆けでも世間的には明らかに遅い導入…なのは分かっていましたがまさか断られるとは。

仕方ないのでネットでいろいろなタピオカ仕入れの業者を手当たり次第探しました。
いくつかのネットの卸(販売)業者をみましたがやけに価格が高いか、商品ページが全部「sold out」の業者ばかりでした。結局、自社サイトで「sold out」だった会社も某ショッピングサイトで1kgあたり2~3倍位の価格帯で販売しているのを見かけたので既に流行の段階はここまで来ているのかと思いました。

結局は、ネットの業者で仕入れることになるのですが現状でも仕入れ価格の上下は激しいですね。比較的安価な時をねらってまとめ買いをしているのですが、いつ急激な価格高騰するのかとか仕入れ自体ができなくなるのではと毎日若干不安ではあります。

タピオカドリンクのメニュー選定

タピオカを扱うからにはメニュー選定をしなければなりません。価格も決めなければなりません。

やはりトレンドから検討すると定番のミルクティー。
既存のドリンクメニューとの組み合わせも考えカフェラテと抹茶ラテ。
以前の流行時の定番でもあるココナッツミルクなどのフレーバーミルク類。

タピオカのメニュー選定に関しては大きく分けてふたつの方法があると思います。

タピオカドリンクとして独立したメニューをつくる
既存のドリンクにトッピングとする

当店の場合はより分かりやすくするように独立したタピオカメニューを作りました。
なおかつ、同じカフェラテでもタピオカに合うように製法を若干変更したりしました。

個人的にお気に入りは当店の他のメニューで使用している製餡所から取り寄せている特製の小倉あんをミルクに溶かした「タピオカ小倉ミルク」です。

その他にもやはりコーヒー屋さんならではのメニューとしてタピオカカフェラテタピオカカフェモカなどのメニューも力を入れています。

タピオカ用のカップやストロー

もともとテイクアウトもやってはいましたが、本来のお店のスタイルとしては店内利用のお客様が殆どのため、テイクアウト用のカップのストック自体少なかったためテイクアウトカップのサイズの見直しや、タピオカ用ストローも考えなければなりませんでした。

カップも従来のもの(420ml)より若干大きめのもの(520ml)を用意し蓋の種類もフラットタイプのものとドーム型のものを導入しました。

思わぬ落とし穴としてタピオカストローのサイズがありました。

タピオカ自身のサイズがやや大きめの物でしたが用意した直径10㎜のストローでは全然吸えないという事態が発生し結局直径12㎜のものを用意したら今度はドーム型の蓋に合わせると長さが足りない。
何とか両方のニーズに合わせたストローを見つけて販売にこぎつけることが出来ました。

タピオカの販売開始

2019年4月27日にタピオカの販売を開始しました。
ツイッターやインスタ、フェイスブックなどでも告知をしたのですが、思った以上に反響はありました。

やはり、学生の町なのでトレンド性の高いドリンクに関心はある方が多いのだろうなと感じます。

実はほぼ同時期に当店以外でもタピオカの取り扱いを始めたお店がありました。
都会と比べるともちろん遅いのですが、徐々に都留市にタピオカの波がやってきました。
(2019年8月現在で把握している限り6店舗ほどに増えてます)

興味は若い世代だけでは無い

やはり流行のものなので若い方のオーダーがほとんどだと思っていましたが以外にも普段コーヒーを頼まれるご年配の方からのオーダーも結構多いのに驚きました。お話しをきくとテレビなどで見てどんなものだろう?と興味はあったとのこと。

大手チェーンもあまり入ってこない地域なので近隣の方々に流行のものを提供して喜んでもらえることができたので取扱いをはじめて良かったと思います。

意図的に後出しした商品

タピオカドリンクは550円と650円のラインナップを用意していましたが、7月に入り700円のラインナップを追加しました。ホイップクリームとチョコレートソースをトッピングしたちょっと贅沢なラインナップです。

 

タピオカをはじめて3ヶ月

2019年4月27日よりタピオカの販売を始めて3ヶ月が経ち、徐々に販売数が拡大してきました。
やはりコーヒー屋さんなので最初のうちはタピオカよりコーヒーの方が販売数は多かったのですが1ヶ月、2ヶ月とするとかなりタピオカの販売数がコーヒーに迫ってきました。

コーヒーの販売数も前年は超えているのですが、やはりタピオカの勢いはすごいです。
いやむしろ、このタピオカ大人気のご時世にコーヒーがよく頑張っているとも思います。

情報サイトで紹介され始める

この頃になると県内のグルメ情報サイトのタピオカ特集やタピオカ情報サイトでも取り上げていただけるようになってきました。

タピオカがコーヒーを超えた7月

よく来るお客さんとも
「タピオカがコーヒーを超えたらお店の名前変えなきゃならないね」
なんて話をしていましたが…
7月はとうとうタピオカの販売数がコーヒーを超えてしまいました。
(ちなみにコーヒーの販売数も前年は超えています。)

結果、(twitter内のみですが)一時的にお店の名前を変更しました。

わざわざロゴまで作って少々悪ノリでしたが、エンターテイメントの一環として許してください。

8月中旬時点では、ややコーヒーがリードしていますが接戦です。このままいけば店名を戻せそうですが、ここまで来たらタピオカの販売数で都留市№1になりたいという小さな野望がでてきてます。

実際に売上は・・・

4月終わりにタピオカの販売を開始して5月はまだまだ影響は少なかったですが、6~8月の3ヶ月間は正直前年の150%以上で推移しています。(詳しい売上は書けませんが…)比例して客数も同様に伸びていますが、少しだけ客単価は下がりました。

まあ、まだオープンして2年経ってないので前年数字との比較もあまりあてになりませんが個人的には当店を知ってもらう良いきっかけになったと思っています。

タピオカきっかけで当店にご来店いただいた方がコーヒーをはじめ他のメニューやサービスにもご満足いただければうれしい限りです。

これからのタピオカの話

2019年8月現在、テレビ番組やネットの記事などでもタピオカが毎日のように取り上げられ、健康にいいだの悪いだの議論され、テーマパーク(イベント)ができたり、専門店が続々と地方にもできてきたりと流行物ってメジャーなメディアで取り扱われる頃は既に収束期なことが多いのですが、タピオカも同様すでにピークは越えていると思います。

恐らく冬場にホットのタピオカの小さな盛り上がりがあり、来年の春頃になると流行も落ち着いてくるのではと読んでいますが、あくまでピーク時に比べるとという意味で俗にいう「映え」目的での購入は極端に落ち着いてくるのではないかと思います。

それでもタピオカ自身の食感など好きな方は結構多く、それなりの消費量は保たれると思いますが、タピオカ専門店や一時的に扱っていた他ジャンルのお店などが撤収するのも来年が多いのではないでしょうか?

タピオカ自身の取り扱いの弱点として生の状態から製品にするのに約1時間ほど茹でる必要があり、茹でた後の保存性が冷凍以外ではあまりよろしくないので特需でない限りわざわざ手間を掛けて扱う必要性が少なくなってきます。あと見込みの量で茹でなければならないのでロスも結構でるというのも理由としてあげられますので、特需が終わればわざわざ手間やロスの心配をする商品を扱う必要が無くなるというのが普通だと思います。

当店でもホットタピオカの準備はしていますが来年の春あたりのラインナップではおそらく取り扱いを止めることはないでしょうがメニューは多少縮小するのと価格も少し変更する可能性もあります。

純粋にタピオカが好きで楽しみたい方がいれば当店ではメニューに置き続けていくつもりです。