よくサイズ選びの基準で部屋の畳数で表現されます。これも一応目安にはなるのですが、同じ部屋の広さでも配置によって視聴距離はまちまちです。例えば同じ8畳でも洋間でソファーからテレビを見るのと和室で中央にあるコタツを囲ってテレビを見るのでは視聴距離は変わってきます。寝室の場合でもベッドサイドに置くのか、足元の方に置くのかで視聴距離は変わりますね。
視聴距離の目安としては「テレビ画面の高さの3倍」と言われています。その理由としては人の集中して視ることのできる左右の視野角がおよそ30度となります。画面の高さの3倍の距離の場合、ちょうどその30度にテレビ画面の横幅が収まるという形になります。例としては40型のテレビで畳一帖(約180p)離れるとちょうど良い計算になります。
よくテレビは大きい方が満足できるといわれますが本当です。販売員の頃にテレビを購入されたお客様から聞く声としては「もっと大きくても良かった」という声が圧倒的に多いのです。逆に「大きくて困った」という声はほとんど聞いたことが無いのです。
実際に置き場所や予算などサイズを選ぶ基準はいろいろあると思いますが、最近では10万円代で52〜60型のラインナップも揃っていて、よく見るとワンサイズ大きいものでもモデルによっては価格差がほとんどないケースなども増えてます。例えば昔のブラウン管に比べても液晶・プラズマの場合目に与える負担も非常に少なかったり、大型テレビの価格帯が下がってきたりと大きいテレビを選ぶことによるメリットは多くてもデメリットが少なくなっているのが現状です。
以前と比べ大型・中型・小型の区別の意識も変わってきています。今や32型は小型、46型で中型の部類に入りますし個人の部屋に普通に40〜52型あたりを選ぶ人も非常に増えていますので、想定しているサイズより一回り、二回り大きいサイズも視野に入れて検討してみましょう。
32型以下 | 小型 | 主に寝室やキッチン、一人暮らしなど |
37〜46型 | 中型 | 6畳〜8畳くらいの居間や個人部屋など |
50型以上 | 大型 | 大型のリビングや個人部屋で迫力ある映像を楽しむ人など |
ブラウン管の頃にはテレビを部屋のかどに斜め置きをしているケースが非常に多く、薄型テレビに変えても同じ場所に設置するという人が比較的多いです。以前に比べ横幅が大きくなるケースがほとんどですのでスペースに収まるか心配される人も多いですが畳半帖のスペース(対角線約120p)に斜めに置くのであれば46型(横幅約110p前後)までならスッキリ収まります。
薄型テレビ用のテレビ台もかど置き用に背面のかどがカットされているモデルも多いのでかど置きの場合はテレビ台選びも気を付けましょう。